『知的複眼思考法』の『第一章 創造的読書で思考力を鍛える』からの引用メモです。
複眼思考
複眼思考とは、常識にとらわれずに自分の頭でものごとを考えていくための方法です。
この本では、具体的な思考アプローチの説明に入る前に、思考力強化のための創造的読書法や作文法について述べています。
知識を受け入れようとするだけの読書では、何かを勉強したつもりにはなっても、自分で考えるようにはなりにくい
⇒著者の思考の過程を考えながら読むべき
著者と同じ立場に立って本を読むということは、各プロセスにおける著者の推敲を、読み手の側から確認していくこと
⇒思考力が鍛えられる
著者と対等な立場に立ち、著者の考える道筋を追体験することで、思考力を強化できる
積極的に著者とかかわりながら本を読むことは、内容の深い理解とともに、思考力を鍛えることにも繋がります。
そのためには、いろいろな角度からの疑問を持ち、段落ごとに文章を追っていくことがコツです。
そのヒントとして、以下のような点に注意して(可能ならば本に書き込みながら)読書する方法が有効だと述べられています。
著者とかかわりながら読書するコツ
- 「なるほど」
- 「ここは鋭い」
- 「納得がいかない」
- 「どこか無理があるな」
- 「その意見に賛成だ」
- 「その意見に反対。自分の考えとは違うな」
- 「著者の意見は不明確(あるいは、あいまい)だ」
- 「同じような例を知っている」
- 「自分の身の回りの例だとどんなことかな」(実際に思いついた例を書いておく)
- 「例外はないか」
- 「見逃されている事実や例がないか」
- 「これは他人にも伝えたいエピソードやデータだ」
- 「もっと、こういう資料が使われていれば議論の説得力が増すのに」
- 「なぜ、こんなことがいえるのか」
- 「自分ならこういうことばを使って表現するな」(そういう場合は実際にそのことばも書いておく)
- 「この表現は難しすぎる」
批判的読書のコツ 20のポイント
- 読んだことのすべてをそのまま信じたりはしない。
- 意味不明のところには疑問を感じる。意味が通じた場合でも疑問に感じるところを見つける。
- 何か抜けているとか、欠けているなと思ったところに出会ったら、繰り返し読み直す。
- 文章を解釈する場合には、文脈によく照らす。
- 本についての評価を下す前に、それがどんな種類の本なのかをよく考える。
- 著者が誰に向かって書いているのかを考える。
- 著者がどうしてそんなことを書こうと思ったのか、その目的が何かを考える。
- 著者がその目的を十分果たすことができたかどうかを知ろうとする。
- 書かれている内容自体に自分が影響されたのか、それとも著者の書くスタイル(文体)に強く影響を受けているのかを見分ける。
- 議論、論争の部分を分析する。
- 論争が含まれる場合、反対意見が著者によって完全に否定されているのかどうかを知る。
- 根拠が薄く指示されない意見や主張がないかを見極める。
- ありそうなこと(可能性)にもとづいて論を進めているのか、必ず起きるという保障付きの論拠(必然)にもとづいて論を進めているのかを区別する。
- 矛盾した情報や一貫していないところがないかを見分ける。
- 当てになりそうもない理屈にもとづく議論は割り引いて受け取る。
- 意見や主張と事実との区別、主観的な記述と客観的な記述との区別をする。
- 使われているデータをそのまま簡単に信じないようにする。
- メタファー(たとえ)や、熟語や述語、口語表現、流行語・俗語などの利用のしかたに目を向け、理解につとめる。
- 使われていることばの言外の意味について目を配り、著者が本当にいっていることと、いってはいないが、ある印象を与えていることを区別する。
- 書いていることがらのうちに暗黙のうちに入り込んでいる前提が何かを知ろうとする。
- 知的複眼思考法―誰でも持っている創造力のスイッチ (講談社プラスアルファ文庫)
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- 発売元: 講談社
- 価格: ¥ 924
- 発売日: 2002/05
- 売上ランキング: 1307
- おすすめ度

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