友人にお誘いを受け、ゆらゆら帝国のライブ(なんばHatch)に行ってきたのです。だいたい500人くらい。感想は「妖怪だった」。お客さんの反応も面白くて、ステージ登場時から「なにあれきもちわるい!」、一言MCをすれば「うわ!しゃべった!坂本が普通にしゃべった!」などという声が聞こえる。しゃべった!て。いや思ったけども。愛しながら戸惑ってるんだよみんな。千代はサングラスしてた。
ステージを照らすライトが「左上から緑+右上から赤」とか「紫+黄」とかの変態的な組合せだったんだけれど、それがものすごく似合う。あれ人間界じゃない。
ライブ開始から六曲ほどは、新アルバム『空洞です』のナンバー。
いやあ、いいあんばいにまったりしてるなあ。若干物足りないけれど、今日はこんな感じでもいいなあ。
などと考えておったら、いきなり「夜行性の生き物三匹」。あの三味線フレーズが流れた瞬間、会場に生じたpの発音練習のように弾ける空気感といったら、もう。そのまま「発光体」「ゆらゆら帝国で考え中」などのキラーチューンが続いて、流れのまま前へ前へ進んで揉みくちゃにされる。ぼくは跳ねてるときに何度も肩で後ろのお客さんにアッパーをくらわせてしまう。あれ、ぼくだけだったら恥ずかしい。痛そうよねー。女の子弾けすぎ。でもキュートだからもっと弾けろー。
「無い!」は生で見るとすごい。あのギターフレーズを弾きながら歌う技巧も変態的なら、後半のノイズに近い轟音も変態的。ほんと耳レイプだなー。『な・ま・し・び・れ・な・ま・め・ま・い』聞きたくなった。三人でどうしてあんな厚みのあるノイズ出せるんだ。
曲順とか覚えてないんだけど、突然に坂本さんが「今日はありがとう。そろそろ終わります」とぼそぼそ言って、最後の二曲が「ひとりぼっちの人工衛星」と「空洞です」。この二曲は絶対やるはず、どこに持ってくるんだろうと思ってたらラストかー。「ひとりぼっちの人工衛星」がものすごくよかった。口半開きで、棒立ちに近かった。これは忘れないな、とおもった。
さらりと流れて、さらりと終わって、「バトンタッチ」という表現そのままに「空洞です」へ繋がる間に、拍手すらできなかった。ラスト二曲に挟まれた隙間が、あのライブのいちばんいい瞬間だった。どうしてだか「きれいだなあ。なんだかよくわからないけれど、ぜんぶ、きれいだなあ」とおもった。
ライブ後に友人は「『空洞です』がエンドロールみたいだった」と言っていた。その通り。退屈でも虚無でもない感じは、エンドロールに近いのかもしれない。
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