「○○っぽいなー」は変態だ

たとえばファッション分野に明るい人と一緒に街を歩いてると、前を歩く人のなんの変哲もないポーチを指して「あれは○○(ブランド名)の作品だよ、良いものだよ」とか教えてくれたりするわけです。建築に詳しい人なら「あの建物、○○(人名)っぽいなー」と呟き、後日に「やっぱりそうでございましたわ」などと知らせてくれるわけです。映画でも絵画でもインダストリアルデザインでも、ぱっと見で「○○っぽいなー」と感じる瞬間があるようです。
ぼくは上記のような創作物に疎いために、そんな「○○っぽいなー」という呟きを理解できず、「わあ!変態だ!変態がいる!」という程度に捉えていたわけです。
ぼくも変態だった
しかし、よくよく考えると、この「○○っぽいなー」というやつは、自分にも往々にして感ぜられる。
たとえば向井秀徳サウンド特有の、枯れ木を脱水機にかけたような乾いた感触と、変態的変拍子。
村上春樹および春樹チルドレンと呼ばれる作家たちの、カカトに体重をかけながら奥歯を付けずに喋るかのような言い回しと、世界観。
このように、どうやら自分が「趣味です」と言ってのけるような分野に関しては、「○○っぽいなー」というひらめきが起きたりする。やっぱりある程度数をこなしていると、新しいものを見たときに自然とどこかの引き出しに収めようとするものらしい。ピンボールやパチンコの台がイメージとして近い。その分野に関して全く素人であるときは、台に一本の釘も打たれていないために、球はすとんと下端へ落ちる。数をこなせば釘が増え、それぞれの球の落ちる位置が変わる。ああ○○に近いなこれは。
さらなる変態へ
これと同様のことをプログラミング言語で説明しようとすると、一気に変態度がアップするようです。
なお、コードの例は異なった動作のプログラムの一部分を抜粋したものです。適当に引っ張ってきました。
変態さを上げるため、インデントや改行をいじってあります。
「そのコードならこうも解釈できる」等のツッコミには対応できません><
#include <deque>
using std::deque;
void p(int n) {
deque q;
while (n) {
int a = n%27;
int b = n/27;
if (b && !a) { return; }
うーん、見事なまでにC++ですね。見たまんまですね。
public class Sample {
public static void main(String[] args) {
int[] a = new int[8];
for (int i = 0; i < a.length; i++) {
a[i] = Integer.parseInt(args[i]);
} Rectangle r1 = new Rectangle(a[0], a[1], a[2] - a[0], a[3] - a[1]);
main付近がJavaっぽさを主張しています。
var d = new Date;
var t = 86400000;
var ds = [d];
do ds.unshift(d = new Date(d.getTime() - t)); while(d.getDay());
d = ds[ds.length - 1];
while(ds.length<7) ds.push(d = new Date(d.getTime() + t));
JavaScriptですね。よく見かける雰囲気ですね。
def stars(n)
2*n-1
end
def pyramid(n)
1.upto(n) do |i|
puts(("*"*stars(i)).center(stars(n)))
end
end
pyramid(10)
うーんrubyくさい。1.upto(n) do |i|のあたりなんてたまりませんね。
sub p {
my $n = shift;
my $w = 2 * $n - 1;
for (my $m = 1; $m < = $n; $m++) {
my $sw = ($w - (2 * $m - 1)) / 2;
printf("%s%s%s\n", " " x $sw, "*" x (2 * $m - 1), " " x $sw);
}
}
おっと抽象的でよくわかりませんね。perlかphpでしょうか。
「このコードは何言語でしょーうかー」というゲームはギークに受けるかもしれない。
そして少なくとも「この椅子のデザイナは誰でしょうかー」という問いの数倍は変態的に見える。