エアコンと本屋と枝豆の土曜日
ゴミ収集車の音で目が覚めた。十時頃だ。ベッドに入ったのは四時頃だった。二度寝したら十二時前だった。ヨドバシコムでエアコンの設置費用100円キャンペーンがやっていたので、一番安いやつを買った。四万九千円だった。洗い物をした。冷蔵庫に、寒天状に固まった骨付き鶏のスープがあったので、レンジにかけて食べた。食べにくかった。

研究室へ行こうと思ったが、人と顔を合わせる気分じゃなかったのでMacBookを持って図書館へ行った。OpenCVでキャプチャした画像をOpenGLのテクスチャとして表示する課題を進めた。斜め前では南アジア系の女の人が本を読んでいた。ヨドバシから電話がかかってきた。エアコンの設置工事の日時を決めるためだろう。ぼくの携帯はまた受話音量がゼロになるという呪われたモードになっていたので、なにも聞こえなかった。呪いの設定を解除して着信番号にかけなおすと、録音オペレータが番号案内をしていたので、電話を切った。図書館をでた。四時になっていた。
男前豆腐はいつも半分ほど余る。それをレンジでチンして水切りをした。フライパンにごま油を敷いて焼いた。ステーキにするつもりだったが崩れ始めたので、そのままスクランブルエッグ状にした。豆腐を崩しているうちに、これをオムレツにしようと思いついた。炒めた豆腐を容器に移して、フライパンに卵を2つ落としてかき混ぜた。少し固まったあたりで豆腐を入れて更に混ぜた。オムレツっぽくまとめようとしたけれど、油を敷きなおすのを忘れたせいで、卵がうまくまとまらなかった。とりあえずオムレツ風のかたまりにして皿に移し、ケチャップをかけて食べた。付け合わせに以前作った角煮をチンした。ふわふわでうまかった。でもケチャップはオムレツにしか使わないな、と思った。
一駅先のデパートまで自転車で行った。イヤホンが断線気味なのでヘッドホンをして行った。最近はヘッドホンをしながら自転車に乗っていると逮捕されると彼女に聞いたことを思い出した。ヘッドホンから流れるのは電脳空間カウボーイズで、プラダフォンは海外版はよく精錬されていたのにドコモがソフト側のユーザインタフェースを改悪してえらいことになっているとわめいていた。本屋とビレッジバンガードで一時間ほど潰した。

Y竹は同じ研究室の友人だ。帰り道で、偶然ぼくを見つけたY竹が車からぼくを「こば!」と呼んだ。Y竹の車の助手席には女の人が乗っていたので、ぼくはああ彼女がY竹のハニーなんだねと思った。「乗せてってよ!」と言ったら「やだ!」と言われた。次にあのカップルに出くわしたとき彼にかける言葉を考えながら帰った。

ついでにグルメシティというスーパーに寄った。ポン酢や塩や冷凍うどんを買った。あとそば焼酎を一リットルとフランジアの赤ワインを三リットル買った。自転車の前輪をふらふらさせながら帰った。日は半分暮れていた。帰ると八時頃だった。早速晩酌に入った。買ってきたばかりのうどんを、釜玉にして食べた。これはいまいちだった。うどんをだし無しでシンプルに食べるなら生麺を買ってこなくちゃいけないみたいだ。湯船にお湯を張って、本を読みながら一時間くらい浸かった。冷凍枝豆をチンして食べた。ビールが呑みたかったが、ビールも発泡酒も高いし、太りそうなので我慢した。そもそもビールは冷蔵庫にない。水曜どうでしょうを見ながら、夜の時間を過ごした。休日らしい休日だ。ぼくの大好きな休日だ。ちょっと文字に落とし込んでみようかな、と思った。



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