03
0910

1009022355

2980円のコンバースを 三年間履き潰していた
穴だらけで よく靴を替えることを薦められた
あのコンバースは、本当にいい靴だった

100万出しても買えない 100円の価値もない
カギ括弧付きの「価値」の意味を知っている
いい靴で いいボロだった
交通事故で死ぬんなら この靴を履いているときがいいと 思わせるような

posted on 2010-09-03 00:10 |

04
0910

3人の同期。イオン前、イオン、そしてイオン後。

イオンに行く道で、Sくんと出会う。
赤い自転車がよく似合っていた。
彼は「おお!」と言い、ぼくは「おお!」と言った。
休日、なんでもない道で友人と会うと
大学生みたいだな、と思う。
学生時代には、あまりなかったことだ。

イオンの無印良品で、Nくんと出会う。彼女連れの。
2、3言話して、どうすればいいのかわからないので、N彼女に会釈をした。
感じのいい彼女は会釈を返した。
少し経ってから、その彼女を見るのは二度目だと気づいた。
喫煙室で、Nくんに写真を見せてもらったことを思い出した。
そのときぼくはたしか、「感じの良さそうな子やね」みたいなことを言った。
幸せそうで、すごくお似合いだなあ、と思った。
無印良品ではモップとコロコロを買った。

イオンからの帰り道に、同期入社の女の子とすれちがう。
ぼくは「おお!」と言って、その子はだいたい「おお!」のようなことを言った。
申し訳ないことに名前を覚えていない。
きっと彼女の方も、ぼくの名前を知らないだろうな、と思う。
「はじめて会うねー」とぼくは言い、
彼女はぼくの買い物袋を見て「無印良品」と言った。
どうしてそんなことを言ったのかもわからないし、
どうしてそんなことを言われたのかもわからないけれど、
いい休日、とまでは言わないにせよ
いい夕方だなあ、と思った。

posted on 2010-09-04 19:32 | Tags :

08
0910

老害ファンクション

朝に、夜に、冬のことを思う。
その寒さのことを。その体感を。

実家にいたころ、夏はもっと暑かったように思う。
ぼくの家は寝る間際の数時間以外はクーラーが禁止だった。
暗黙の了解として。それが日常の一部だった。
まったく理不尽ではあるが、
今あの理不尽さを、暖かい懐かしさで思い出す。
クーラーが禁じられていて、よかったとすら思う。

理不尽さの美化は、老害への一歩だろう。
それでもこの感性が、この関数が、
自分というものだなと、最近は考えるようになった。

posted on 2010-09-08 01:42 |

18
0910

M・Kにはかなわない/鴨の川のポニョ

イニシャルっていうのは、すごくキュートな観測点だなあ、と思う。
ぼくのイニシャルは M・K で、
それぞれ直角な軸に対して線対称となる。
西洋らしい、きれいなバランスだな、と思う。

イニシャル占いみたいなものがあれば、少しは興味があるのだけれど
聞いたことはないので、あまり流行っていないんだろう。
アルファベットはほとんどがシンメトリィだから
説得力を持たせにくいのかもしれない。

Q・Gなんて、少しうらやましいね。
M・Kで満足だけれど。

– – –

自宅から東へ10分ほど歩くと、鴨川に行き着く。
JR京都駅から出た奈良線が鴨川と交わる少し南に位置取り、
川を聞き何も考えない。
歳を取ったな、と思う。
こういう時間がすごく贅沢なものに感じる。

ポニョが宗介に逢いにくるシーン。
荒れた海が巨大な魚の群れとして描かれるシーン。
なぜ波が魚として描かれるのか、その理由と説得力が体験として理解できた。
夜の水面の粘度を持ったうねりを見るたび、思い出すんだろう。

posted on 2010-09-18 10:58 | Tags :