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職場の上司に古希祝いの贈り物

とても小さな駐在所で、社員全員でも10人程度のところで働いている。
そこでは、事務所として支店となれるよう頑張っていこうという全員の心意気があった。そこでは、所長として みんなを温かく、かつ厳しく導いてくれていた上司が居た。
働いている一人一人にしっかりと気配りをしてくれ、この人のために頑張りたいと心ひそかに思わせてくれた人であった。

みんながそのような気持ちになって働いた数年後にはしっかりと結果を出すことができ、いよいよ支店となれるようになった。
みんなに慕われていた上司は支店長となると思われていたが本当に無念で残念な事に体調を崩し、それでも暫くは会社に席を残しながらも、元気になる日までと闘病を続けていたのである。
社員もせっかく一緒に頑張って盛り上げてきたので、許されるなら何年かかっても、たとえ定年になってでも嘱託のような形でいて欲しいと本当に願っていた。
その全員の願いがまるで届いたように定年となる少し前に病気も治癒ということではないものの、仕事に出ることができるようになったのだった。

家族の方と共にその日を待っていたので、また仕事により前向きになっている姿は嬉しかった。毎日ではないが仕事をすることでより気持ちにハリが出たようでこれまでのスキルを惜しげなくみんなに教えてくれた。
まだまだ教えてもらいたかったし、優しい人柄に触れていたかったのだが、数年間一緒に働けたのち、退職されていった。

その上司が古希を迎えられるという事が話題となったのは最近。社員全員、最初からいたものは当然で、付き合いがあまりなかった当時の新人も一緒になり古希のお祝い品を用意したいと話し合うようになった。
その元上司への贈り物は何がいいのかと、嬉しい話し合いが始まったのだった。その中には、豪華なお花が良いとか、普段使ってもらえるような少し高価な万年筆とか候補は多く挙がり、結果的には社員全員からという意味を込め、古希のお祝い品ということではないかもしれないが、上司への贈り物にもなるわけで、が奥様もご一緒にと食事会を開いた。

長い間の付き合いから好みも良く分かっていたこともあり、内容について悩むこともあまりなく決める事が出来、大好きなお酒を用意。ネットで探したところ、「古希祝い専用のプレゼント」と銘打ったお酒を用意し、サプライズに生まれた日の新聞も添えたところ、ご夫婦揃ってとても感動された。
会社を辞められた後はあまり顔を見ることが無くなってしまっていたので、その時は 懐かしく嬉しい時間が持てた。気持ちよく私たちの誘いを受けて貰った事で感謝の思いがより募り、お二人からも物より何より良い時間をありがとうと言ってもらえたのだった。

posted on 2012-03-22 13:35 |