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工学専攻学生的SF映画評論 第一部

冬に出した感覚基地のフリーペーパーに、タイトルの通り『工学専攻学生的SF映画評論 第一部』という読み物を掲載しました。
もうすぐ次のフリーペーパーを出すということなので、後悔公開しておきます。

おそらく情報工学、特にヴァーチャルリアリティ界隈を専門とする学生からみれば一般論ではあります。ただ、このような文章を映画館に配置し、全く関係のない人の目に触れさせるということで何か見えてこないかなあということで書いてみました。感覚基地のフリーペーパーは実際に近畿を中心とした映画館に置かせていただいているのですが、反応は果たしてわかりません。でもそこがウェブとは違う、アナログで一方通行なメディアの愉快さであり味であると最近は思います。
一方通行なメディアは必要ですよ。残さないと駄目です。僕がどこにどういった愉しさを感じているのか、今はまだ言葉になりませんが、僕が愉しさを感じているらしいということは確からしいと、僕は言っています。

ちなみに第二部を書く予定はありません。
以下、本文。

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 『マイノリティ・リポート』(スティーヴン・スピルバーグ)でトム・クルーズが両手で操るジェスチャ式の入力システムは、インタフェース関連の研究分野に夢と希望とビジョンを与えた非常に意義のある作品であった。映画の内容はさっぱり覚えていないが、本来は実体を持たない情報という概念が球体という我々が実体として知覚できる形で提示されるシーンなども、MITメディアラボ・石井裕教授の提唱する「タンジブル・コンピューティング」を連想させる。事実、この球体で情報を表現するというアイディアは、関連研究の論文にヒントを得ているという。一方で、世の研究者に対する言い訳か、ジェスチャ認識用途と思われるデータ・グローブの存在が微笑ましい。トム・クルーズがグローブを装着するシーンが、この映画の一番のニヤけどころである。

 また、スピルバーグの『A.I.』が見せたCG技術はロボット工学における「不気味の谷」という現象を見事に利用した、工学的にも面白い作品である。不気味の谷とは、人間のロボットに対する感情的反応に関する概念である。ロボットがその外観や動作においてより人間らしくなるにつれ、人間はロボットに対してより好感的になっていくが、ロボットの人間らしさが高くなり続けるとある時点でその感情が突然強い嫌悪感に変わる(谷に落ち込む)という現象が観測される。

 『トイ・ストーリー』(ジョン・ラセター)のキャラクタはそこそこに人間らしいが本質的には玩具であるため不気味さを感じることは少ない。一方で、最近メディアへの露出が増えてきた、CG映画版『ファイナルファンタジー』(坂口博信)など20世紀末に製作された「人間らしい」ことが売りのCG作品を目にしたときの言いようのない不快感が、不気味の谷に落ち込んでいる状態である。『ロード・オブ・ザ・リング』(ピーター・ジャクソン)のゴラム、『ブレードランナー』(リドリー・スコット)や『イノセンス』(押井 守)におけるアンドロイドなど、不気味の谷という観点から見ると新たな知見が得られる作品は多い。不気味の谷現象のメカニズムについて、詳しくは各自検索して調べるように。

 『攻殻機動隊S.A.C』(神山健治)においてタチコマがゴースト(自我・意識)と個性とを獲得する過程など、人工知能工学の研究者にとっては鼻血ものだろう。タチコマAIそのものが並列型マルチエージェントシステムを成しているだけでなく、複数のタチコマたちがネットワーク上の仮想空間で議論するシーンなどニューラルネットワーク(脳内の神経細胞が構築するネットワークの総称)の視覚化に他ならない。スピルバーグの『A.I.』が獲得した感情とタチコマのゴーストとの対比も面白いが、どうやらそろそろ紙面が尽きてしまうようである。

 ぼくは感覚基地メンバーでありながら、情報工学を専攻する学生でもある。というか、実はそちらがメインである。『電脳コイル』(磯 光雄)や『攻殻機動隊』(押井 守)でおなじみの、現実空間上にディジタル情報を浮かび上がらせる技術のことを「拡張現実感技術(Augmented Reality: AR)」という。ぼくは今、学生としてこの分野の研究を進める些細なお手伝いをしている。控えめに言って、楽しくて仕方がない。SF映画作品をより楽しみたいのならば、工学を学ぶことをおすすめする。テクノロジーが見せる未来を愛するぼくたちの目標が、SF作品の現実化にあることは言うまでもない。

『都会の夢』東京上映決定&公式HP始動

理系学生役者(自称)として出演した『都会の夢』が、東京で上映されることが決定しましたのでお知らせします。
池袋シネマ・ロサにて5月23日(金)に21:00〜のレイトショー らしいです。
ぜひともおいでくださいませー。

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さらに、都会の夢のHPも公開されたみたいです。
上映詳細などはこちらからどうぞ。
都会の夢

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予告編おいておきますね。

宣伝ポスター

ポスターができてたので公開。
もう明明後日ですね。

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高木駿一監督『都会の夢』
大阪・梅田 HEP HALL(HEP FIVE 8F)
3月4日 13:30~
当日券:1,500円

こんにちは。チョップリンじゃない方のコバヤシ@感覚基地です。
女の子に恋して空回りしたりします。ちょうかっこいいです。
ぜひともお誘い合わせの上どうぞー。
ぼく出演者のくせに寂しい感じだから誰か一緒に行こうぜー。

詳細はシネアスト・オーガニゼーション・大阪エキシビション-CO2まで

>>続きを読む

出演作「都会の夢」の予告編が公開されました

都会の夢 予告編

こんにちは菊池です。
一人だけ場違いで気持ちいいですね。

2008年3月4日(火)大阪・梅田 HEP HALL 13:00~
で上映されます。ぜひお越しを。
詳細は↓
シネアスト・オーガニゼーション・大阪エキシビション-CO2

アフレコ

生活メモ:

  • 1/23 - 論文書き。夕方から『自慰ループ』打ち上げ、なんば焼肉。その後オールカラオケ。
  • 1/24 - そのまま学校へ。論文一次提出。
  • 1/25 - 起きたら昼。
  • 1/26 - 社会人向け組み込み入門講座の、サポートのバイト。
  • 1/27 - だらだら。
  • 1/28 - 午前は学校。午後から梅田ビジュアルアーツでアフレコ(画像)

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三月四日に一般公開です。

画像は久嶋役の重実百合さん(劇団クロムモリブデン)のブログから。

【告知】感覚基地 第8回映像作品上映会【2/8 [fri] - 2/9 [sat]】

とうとう8回目ですよ!二進数でいうと1111000回目です。
相変わらず個人個人がくねくねと活動しております我々『映像戦隊感覚基地』は、きたる二月八日九日に上映会を行います。

フライヤー

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概要

第8回の上映会は、
より多様性を獲得し映像を発信していく場所として
双方向的なコミュニケーションを考えた

テーマは「映像共同体」
通常の作品上映に加え
作家による招待上映や作り手のトーク
異なる映像の単純な組み合わせを
観客と思考していくディスカッションを交え
より高次の交流絵を模索するプログラムとなっている

感覚基地の新しい試みに心地よく戯れてほしい

日時

2/8 [fri] - 2/9 [sat]
 open18:00 start19:00~

場所

ギルドギャラリー
 〒540-0031 大阪市中央区北浜東1-33-2F

▼詳細はこちら
 http://guildgallery.net/(ギルドギャラリー)
▼アクセス
 コバヤシくんの手作りマップ

料金

¥500(ワンドリンク付)

プログラム

●PFFアワード2007 ノミネート作品
 『それから明日が』
  監督&主演女優トークイベント

●同監督最新作

●その他感覚基地メンバーによる新作映像作品

鬱陶しいまでの感受性をこれでもかと映像に叩き付けた残像。
プロジェクタから投影された映像は、白壁のスクリーンにその断面を映し出します。
そう、普段の我々は【断面】を見ているに過ぎない。
映像から痛々しいまでに伝わるあらゆる感情がスクリーンとは異なる面を有し、普段とは異なる断面を見せる姿を、あなたは見たことがあるだろうか。

是非この上映会で、体験していただきたい。

masayashi関連でお越しをご検討の際は、私までご連絡を頂けると詳細の連絡や当日の出迎えなどのサービスも可能です。
是非ともお越しを!
あなた様のご来場を一同お待ちしております!

感覚基地 コバヤシマサヨシ

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