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覆面していても顔認識できる新しいアルゴリズム
- 2008-05-08 (木)
- Tags: technology, 紹介
顔認識フリークとしては注目せざるを得ない。
カリフォルニア大学バークレー校とイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校(UIUC)の研究者たちが開発した新しい顔認識アルゴリズムは、たとえ目、鼻、口の部分が不明瞭でも、90%から95%の正確さで個人の顔を認識できる。

多くの既存のアルゴリズムは、目、鼻、口といった顔の特徴を使って識別を行っている。一方でこの方法は、顔の特定部位の画素という、顔全体に対してはるかに小さな部位を扱うため、判別精度も限定的になってしまう。これに対し、目鼻立ちに基づくアルゴリズムでは、顔の任意の部分からいくつかの画素を抽出すればよい。この特徴情報をデータベースとマッチングをかけて個人を識別する。しかし、このアプローチは精度はせいぜい65%程度であり、口ひげや表情によるごまかしが容易である。
Allen Yang氏のアプローチでは、「得られた顔画像から、もっとも説得力のありそうな部位のみを扱い、それ以外を無視する」という方法が採られる。「顔のどの特徴を選んだって構わないんじゃないか」というような考え方。
ここからは個人的な見解のメモ。
「顔認識を個人のセキュリティに使う」っていう考え方が受け入れられるには、文化的に意外と時間がかかりそうな気がしている。ウェブ上に平気で実名と顔写真を載せちゃうような文化圏の人々はともかく、日本ではそういう感覚にはなりにくいという土壌がある。
普通の人は、基本的に、真正面からカメラを向けられることに慣れていない。もちろんそれは単なる「慣れ」の問題(つまり時間の問題)だと無視することもできるけれど、そこにストレスや感覚の痛みが生じるだろうことは想像に容易い。べつにいいんだけどさー、贅沢言うともうちょっと優しい未来がいいかなー。
写真管理ソフト(PicasaやPhotoshop)に顔認識の機能が付いてくれると、とてもありがたい。顔の範囲をドラッグして名前を入力すると、全ての写真について名前をタグ付けしてくれる、みたいな。精度は80%もあれば十分じゃないかな。誤認識が「迷惑メールフォルダに必要なメールが入っている確率」よりも低ければ、ぼくは満足です。
などなどありますが、この技術がもっとも活躍するのはテロ対策でしょうね。変装や遮蔽物、低解像度の画像からも「ある個人」を識別できるわけですし。空港にはおびただしい数の監視カメラがあります。公共空間にもカメラが増えています。監視カメラ大国イギリスの例から見るに、けっこう成果をあげちゃったりもしています。テロ対策の分野はものすごくお金を持っていますし。
次世代コンピュータの期待株「ガラスの回路」
- 2008-05-02 (金)
- Tags: technology
京都大大学院工学研究科の平尾一之教授(材料化学)らの研究チームが、特殊なレーザー光をガラスに当てるだけで、光信号を使う複雑な回路を作る技術を開発した。電気信号を利用した従来の回路に比べ約1000倍もの高速化が実現でき、スーパーコンピューター並みの性能をもったパソコンや、パソコンに限りなく近い高機能携帯電話への応用が見込まれるという。14日に東京で開かれる国際ナノテクノロジー会議で発表する。
平尾教授はフェムト(1000兆分の1)秒という、ごく短い時間だけ発光するレーザーをガラスに照射し、焦点部分の構造を変化させるナノガラス研究の世界的な第一人者。
平尾教授は「電気回路を光回路に替えることで、超高速で高機能なパソコンや携帯電話に道が開けた。超大容量メモリーにも応用できると思う」と話している。
光デバイスが結構現実的なところにきてるよー、という話。すごく夢のある話です。
これが大きなブレイクスルーになれば、雪だるま式に一気に変わっていきそうな予感。
それにしてもフェムトかわいいよフェムト。
光が早いっていうのは感覚的にもわかるし、電気抵抗もないので発熱もない。
現在は小型化の面で発熱対策が問題となってますが(CPUぶん回すと筐体とかハンダが溶けちゃうんです><)、これが実現すれば信じられないくらいの小型化が可能かも。
それにしても最近の京大は神がかってるなあ。
via: 次世代コンピュータの本命技術きちゃったじゃん:アルファルファモザイク
特殊レーザーで光回路開発 京大、高性能パソコン、携帯電話に応用も - MSN産経ニュース
原子1個分の薄さのトランジスタが開発された
- 2008-04-22 (火)
- Tags: technology, 紹介
ニュースのタイトル見てペペロンチーノ吹き出したので紹介。
英国の研究チームが、厚さが原子1個分、幅が原子10個分という世界最小のトランジスタを発表したとかなんとか。すごすぎる。
現在主流のシリコンベースの電子技術では、32ナノメートルあたりのトランジスタが最先端とされています。今回発表されたトランジスタはその三分の一の大きさ。なんというブレイクスルー・・・!
これはグラフェン(graphene)と呼ばれる素材を用いることで実現したもの。グラフェンっていうのは、Novoselov氏の研究チームが2004年に発見した、厚さ原子1個分の新素材です。
現時点ではグラフェンの大量生産は不可能なのだけれど、「グラフェン」という素材の名前は少なくとも覚えておいて損はないと思う。
これでムーアの法則の存命期間も延びそうですねー。
開発者のNovoselov氏は「これ以上小さいものは作れないはずだ」と述べています。
そりゃ原子1個分以下じゃ電気が流れないもんなあ・・・(´・ω・`)
水温を可視化する蛇口「Ripple」から思う、石井裕と原研哉の共通項。あるいは次の時代への方向性。
- 2008-03-04 (火)
- Tags: concept-design, design, technology

Ripple は水温を可視化する蛇口のデザインコンセプトです。

波紋状のステージに置かれたコントロールボールの位置によって、水量・水温を調節します。
波紋の中央からの距離で水量を、円上の角度で水温を決定します。
ステージ下に仕組まれたLEDが、温水は赤く、冷水は青く彩ります。

デザイナのFlickrページには、このデザインに行き着くまでのアイディアシートが公開されており、これも興味深いものがあり面白いです。

水温というものを情報として捉えたとき、このデザインは工学で言う「情報可視化」の技術をインタフェースに転用したプロダクトのひとつとして解釈できます。
また、本来我々の感覚では不可知な情報(Bits)というものに知覚可能な――特に触覚可能な――実体を与える試みである「タンジブル・ビッツ(Tangible Bits)」「タンジブル・ユーザー・インタフェース(Tangible User Interface)」という技術コンセプトも近いものを感じ、深く考えさせられるものがあります。タンジブル・ビッツはMITメディアラボの石井裕氏により提唱された、先進的な情報表現のパラダイムです。
日常の中にある蛇口からの水の温度という触感を、視覚的な入力に変換する試みは、原研哉氏の提唱する「Haptic」なデザイン観にも関連するでしょう。原研哉氏は、近代から現代における「テクノロジー・ドリブン」な生活革新を経て、これから「センス・ドリブン」な時代へ移っていくだろうと予想しています。
研究・開発・生産などの場において世界的に活躍している両者の目指すコンセプトに多くの共通項が感じられることは、技術革新をベースに進んできたこれまでの時代の、次の時代に向けた方向性を、より確かに示唆しているような気がしてなりません。
- デザインのデザイン
-
- 発売元: 岩波書店
- 著者: 原 研哉
- 価格: ¥ 1,995
- 発売日: 2003/10/22
【攻殻~電脳コイル~どころではない~ (ry 】について訂正
- 2008-01-22 (火)
- Tags: technology, 紹介
こんにちは、涙目です。作者様のソースコード公開に期待しながら、頑張って英語論文を読みましょう。
先日の記事内にて、このような記述がありました。
記事コメント/ブログコメントにも「ソースコード公開に期待!」の声は高まっています。

m9(^Д^)プギャーーー!
jun 08-01-21 (月) 21:03
(前略)
※作者のページを見ると、年末までにはソースコードを公開したいと書いていたのが、Isis Innovation社(オックスフォード大学で開発された技術を商用化する会社のようです)にライセンスすることになったようですね。
A few people have asked if the source code for the tracking system is available. It isn’t yet, but we will be making it available in the near future. It will take some time to get the code in a distributable state
but I hope to release it before the end of the year. Update: We’re discussing licensing possibilities with Isis Innovation (the university’s technology transfer company) and deciding how best to proceed.(quote: Georg Klein Home Page)
上記英文の超訳:
『このトラッキングシステムのソースコード使わせてよ!って言ってくれる人が結構いるんだよね。今はまだ無理なんだけれど、近いうちに利用できるようにするつもりだよ。配布できるまではもうちょっと時間がかかるかもしれないけれど、年内にはリリースしたいなあって思ってるよ! Update: Isis Innovation社(大学で開発された技術を移転する会社)と議論した結果、いい感じでここにライセンスすることになりそうだよ!』
(訳に間違った点があれば教えてください ><)
/(^o^)\ ナンテコッタイ
ということで、ソースコードの公開は Isis Innovation社の方針次第となっているようです。
微妙に誤った情報となってしまい、申し訳ありませんでした…
まあ論文は公開されているので、これに続く研究に期待したいところです。
コメントで知らせてくださった jun さん、ありがとうございます!
この記事のコメント欄にて、 jun さんがVFXから見たトラッキング技術の進化の流れについてものすごく詳しく語ってくれています! 技術的なことに興味のある方は、ぜひご一読をお薦めします!
『顔検出+モーションポートレート+ヒゲ』の hige-chen.com が楽しすぎる
- 2008-01-21 (月)
- Tags: technology, 紹介
1000通りものヒゲデザインから!
自分に似合うヒゲを見つけよう!
驚異の3Dヒゲシミュレーション!
だそうです。
なんとなーく自分の顔で試してみたら、むちゃくちゃ面白いじゃないか!これは紹介せねば!
と思ったのですが、AR記事の影響でアクセス数が爆発している中で顔晒しをするような勇気もないのです。
こんなときは!お願いミッチー!
「はあいミッチーだよ」
お久しぶりです。
そして恐るべき結果が…!
「ミッチーだよ」
こちらからマウスに反応するモーションポートレートがご覧になれます
こんなになっても男前…!
モーションポートレートたのしい! ハルヒだけじゃない!
これって確か、顔として検出されれば人間じゃなくてもできるんだよね。
アニメ絵や動物でも動作するかも!
いろいろ見たいので、試して貼って教えてくだしあ ><
結論:ミッチーはヒゲアフロでも男前
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